泣きたくなる気持ちをどうしよう
慟哭を 狂乱を
名もつけられぬこれを御する強さはなく
ただただ泣き叫ぶ弱さすら持たず
この身掻きむしれば
この身に刃滑らせれば
しかしそれをする為に腕は動かず
ただただ天へと腕伸ばすばかり
呪詛の言葉も吐けず
怨詛の言葉などないのに
それでも呪うべきものなどないと知っていて
ただただ吐き出したくてしようがなく
いっそ胃の腑のもの全てぶちまけて
いっそ酒ばかり酒ばかりぶちこんでしまえば
楽になれるはずもなく
楽になれるすべもなく
吐瀉物まみれの心をどうぞ
言祝ぎまみれの身体をどうぞ
正気の辛さに 狂気の痛みに 捧げ奉らむ
<独りの夜>
だからゆったでしょう
あなたはだめなんだってゆったでしょう
ああ縛られる縛られる追いかけてくる逃げられない
貴方だったの私だったの
私を嗤ったのは
私を貶したのは
私を打ったのは
私を責めたのは
貴方だったのわたしだったの
<夢の中>
そして私はまた少し死んでゆく
ひたひたひた
(理由もないまま生かさないで)
<夢の後>
花よお前は愛されるのね
鳥よお前は夢を追うのね
風よお前は知らんぷりなのね
月よお前は私と同じなのね
でもお前のほうがよっぽどいいわ
冷たくとも遠くとも動けなくとも
よっぽどいいに違いないわ
<美しいから>
あなたのために生きて
あなたのために傷ついて
あなたのために心くだいて
あなたのために涙して
あなたのために死にたいのに
わたしのためにあなたはいなくて それでもよくて
<意味を求めた>
生きる上でのしかかるものたち。逃げ出したくも
それでは生きる意味も置いてきぼりで。
2007.01.19 <独りの夜>以下5本