左様なら
私が好んだ同居者よ
彼方は私を知らず私も彼方を知らず
気付かずに与えられていた戻り得ぬもの、左様なら







哀しいのか
淋しいのか
惜しいのか
ただ
それでも空腹が訪れることが
それでも眠りに落ちることが
それなのに彼方にはそれがないことが
ただただ







彼方に何を送れるだろう
幸せも喜びも与えられず
痛みも苦しみも分け合えず
ただ願わくば
恐れだけは置いて私だけは忘れて
いって下さい、どうぞ







お願いですから
もう一度だけ
そう期待させて下さいもう少しの間だけ
決して願いは致しませぬから
ほろほろと涙もらすも偽善でしょうか
考えなかったのです知らなかったのです
分かったふりだけしていたのです
どうでもいい彼方の有無が
どうしようもなく確かにあったことに







消えてしまえ消えてしまえ
彼方が好きだったものも
彼方が嫌いだったものも
全て残らず捨ててしまえ
彼方のいた証し残らず消えてしまえ
ただひとつ
彼方の死だけは持って行かないで






無くす前に気付ければそれが良いのだろうがそれが出来る人なんて多分いない。
「なくさなければ気付かない」という言葉が有り触れているのはそれが本当だからで。

                  
<無題>全5本 Up Date 2006.07.23


他の部分でもさんざん書いた事だが、飼っていたハムスターが死んだ。今回背景が暗いのはそのせい。
私が飼っていたそれが死んでしまった事は私が殺してしまったのと大差なく、後悔はどうしても残る。
夜中、床材をひっかいたりしてやたらと音を立てるのを、五月蠅いと思っていたのに、今は部屋が静かなのが不自然に思えて仕方がない。食品売り場ででサラダを見る度、あ、これは奴も好きそうだ、と考えてしまう。一人前サラダを食べるのがどうも落ち着かない。
ペットを飼っている人がいたら是非ともそのペットを可愛がってあげて欲しい。私はあまり良い飼い主ではなかった気がするから。
明日から少しずつペット用品を処分しよう。

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